Analysis of the destruction of an embankment in the 2007 Noto Peninsula Earthquake
2007年能登半島地震において、宅地盛土や道路盛土の崩壊が多く発生し、地域住民に甚大な被害を与えた。盛土崩壊は地震中にすべて生じるのではなく、地震中は安定を保ちながらも地震後に時間遅れで生じた崩壊が、特に傾斜地盤上の盛土で報告されている。
そこで、崩壊現場から採取した土試料の力学試験結果をもとに、材料定数などの各種パラメータを同定した後、盛土崩壊挙動を数値解析的に再現するとともに、盛土崩壊メカニズムを調べた。