御前崎地域の新第三系に見られるような正断層群の形成シミュレーション

 海底地盤の隆起に伴う傾斜に伴う正断層群の形成を再現するため,骨格構造の発達度合いが異なる地盤の隆起傾斜に関する数値シミュレーションを実施し,以下のことが明らかとなった.
1) 正断層は,塑性圧縮を伴う軟化挙動を示しながらせん断ひずみが局所化するせん断帯として,地表面から深部に向かって形成される.
2) 形成された正断層群は,複数の断層面がほぼ等間隔で平行に分布し,断層間ブロックが後方回転するドミノ型の形態的特徴を示す.
3) 正断層群の形成には,土の骨格構造の発達度合いが影響を及ぼす.
4)半固結状態の地盤においてのみ正断層群が形成し得る.

図1 地盤傾斜に伴う正断層群の形成状況
(せん断ひずみ)
図2 正断層形成時の塑性圧縮を伴う軟化挙動