富士山静岡空港滑走路端安全区域(RESA)の高盛土の耐震性の検証

 富士山静岡空港の滑走路端安全区域(以下「RESA」)の拡張整備では,空港既設盛土のり面上に新たな高盛土造成が計画されている.近い将来発生するとされる南海トラフ巨大地震に対し,富士山静岡空港は「緊急輸送の拠点となる空港」相当の空港と考えられるため,新たな高盛土造成後の滑走路について地震応答解析を行い,耐震性を検証した.

 既設盛土の上面部と法尻の地山部で水平方向の常時微動が計測された.本検討では,小さい地震動を入力し,上面部とのり尻で得られた応答加速度のスペクトルの比と計測結果から得られたスペクトル比の比較から解析モデルの妥当性を検証した.図1はその結果を示す.解析結果は常時微動観測結果を概ね再現できた.

 図2は地震終了時のせん断ひずみ分布(動画あり)および各点における変形量を示す.想定南海トラフ巨大地震によって,最大で30%程度のひずみが発生した.各点における水平変位はどの点もおよそ1m発生した.また,鉛直変位については,天端でおよそ1m発生した.このように,盛土全体で大変形には至っていないことがわかった.

図1 実測と解析のスペクトル比
図2 南海トラフ巨大地震の変形の様子