遠心力載荷模型実験による地盤~盛土連成系挙動の解析

地震による盛土被害は数多く報告されているが、盛土や地盤の状態によって被害形態は様々である。そこで、地盤および盛土の堅さ(密度)の違いによる地震中/地震後の変形挙動を数値解析的に調べた。
その結果、①地盤も盛土も堅いと、地震中も地震後も変形量は小さく安定を保つ、②地盤は堅いが盛土が柔らかいと、盛土に変形が集中し、外側へ大きく膨らんでしまう、③盛土は堅いが地盤が柔らかいと、地震中は安定を保つものの、地震後に円弧滑り破壊を生じる、様子を示した。

  1. Noda, A., Nakai, K. and Asaoka, A. (2008): Consolidation of clay and compaction/liquefaction of sand – A structure theoretic approach -, Theoretical and Applied Mechanics JAPAN, Vol.57, pp.41-47.